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交錯する2人の恋愛物語/『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

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今話題の七月隆文さん著『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を読んだので感想を。

 

なお本記事にはネタバレを多分に含んでいるので、読了済み、または映画鑑賞済みの方のみ読むことを推奨します。

 

 

 

あらすじ

 

京都の美大に通う学生の南山高寿は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った福寿愛美に一目惚れする。

翌日、美大の授業で動物園に来ると、昨日出会った彼女と偶然にも出会う。勇気を振り絞り声をかけ「また、会える?」と約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は突然涙を流し泣いてしまう。

彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタート。しかし、彼女は携帯を持っておらず苦労しながらデートの約束をする。初めてのデート、初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う。そんな初めてのことがあるたびに彼女はなぜか泣く。

高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていく。 再び違和感を覚えたのは高寿が誰にも見せてない自作小説のヒロインの名前を彼女が知っていると気づいたことだった。

初めてキスをした日、高寿は想像も出来なかった彼女の秘密を明かされる。そして、2人の運命はすれ違いを始める。<Wikipediaより抜粋>

 

 

感想

 

逆行する二人の時間について

 

ヒロインの愛美と高寿では時間の流れが逆転している(愛美は平行世界からやってきていて、高寿の世界で1日経過すると愛美の世界は1日戻る)わけなんですが、これは序盤の方で多くの方が気がついたことでしょう。

 

僕の場合は、序盤のキリンのクロッキーでおや?となり、高寿の過去のお話である「間奏」でほぼ確信しました。

ミステリー小説ではなく、SFテイストの恋愛小説なので、ヒントをバンバン出していくスタイルはよかったです。

 

でも、これも筆者にちょっと騙されてたんですよね~...

愛美は高寿に平行世界から来たことを理解してもらうために、わざと失言や不思議な態度をするのですが、僕もまんまとその策略にはまってました。

 

愛美が高寿に平行世界の話をした時には、「ですよね~」って思わず、納得しちゃいましたもん!

失言がわざとだったことを見抜けなかったことが少し悔しかったです。(そういう小説ではないけど...笑)

 

 

高寿の「最初」は愛美の「最後」

 

一番、心に残っているシーンは高寿が愛美の秘密を知り、これまでを振り返るシーン。

 

いつも笑っていた愛美がとても些細な、不思議なタイミングで泣いていた理由に気が付くところです。

 

初めて手をつないだとき。

初めて料理を作ってくれたとき。

初めてお互いの呼び方を変えたとき

そんなタイミングで愛美はいつも泣いていました。

それは高寿にとっての「最初」が、愛美にとっての「最後」だったからです...

 

初めて手をつないだときに泣いたのは愛美にとっては最後だから。

その日を最後にして手をつなげない関係になるから。

高寿が付き合ってくださいと言ったときに泣いたのも、付き合う前に戻るから。

お互いの呼び方もだんだん他人行儀になって、最後には本当に知らない人のようにふるまわなければいけない。

 

それを覚悟して毎日を過ごしている愛美の気持ちに気がついて泣く高寿の姿を見て僕も泣きました(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

まとめ

 

内容全体としては甘すぎず、少し切ない印象を受けました。

文章としては読みやすく、普段本を読みなれていない人でもスルスルと読める1冊になっていると思います。

 

実写映画も現在公開中ですので、書籍を読んで気になった方はぜひ劇場に足を運んでみてください!(僕は一緒に行ってくれる女の子ができたら行く予定です笑)

 

映画を見た人は、小説を読むと高寿や愛美の気持ちをより深く知ることができると思うので、ぜひお近くの書店へ!

 

 

その他

 

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を読んで、切なくなったんですが、この切なさを以前感じたような気がしたんですよね。

 

それで、過去の読了記録や映画の鑑賞履歴を履歴を漁っていたら思い出せました!

 

そう越谷オサムさんの『陽だまりの彼女』です!!

 

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と同じように切ない気持ちになりたいと感じた方は『陽だまりの彼女』もぜひ読んでみてください|д゚)

 

ちなみに調べてみたら、この2冊とも実写映画の監督が三木孝浩監督と同じ人らしいです笑