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『ブレードランナー ファイナル・カット』レビュー(4/5点)

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10月27日に『ブレードランナー2049』が公開されるということで、前作の『ブレードランナー』を見ました。

 

 

 

あらすじ

 

2019年、環境破壊により人類の大半は宇宙に移住。地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市での生活を強いられていました。このころ、宇宙開拓などの危険な労働には『レプリカント』と呼ばれる遺伝子工学により開発された人造人間が従事していました。

しかし、レプリカントたちは製造から数年たつと感情が芽生えることから、安全装置として4年限定の寿命にしていたのですが、人間社会に紛れ込もうとするレプリカントたちが後を絶たず、それを解任するのが映画の題名にもなっている『ブレードランナー』です。

主人公のリック・デッカードはそのブレードランナーで、シャトルを強奪し、地球に帰還した4名のレプリカントを”解任”すべく、捜査に乗り出します。

 

 

レプリカントと人間

 

この映画のテーマと言っても過言でないのが、『レプリカントと人間の違いについて』です。昨今、人工知能が急速に発達し、人間を追い越す日も近いのでは?とも言われています。すでに一部(囲碁や将棋)の分野では人間に勝利していますし。そんな時代が訪れたときに考えなければならないのが、『人間と人工知能の違いは?』ということだと思います。

本作に登場する人造人間のレプリカントは製造から数年後に感情を獲得し始めます。人間と同じ体や感情をもつ人造人間と人間、この違いはなんなのでしょう?レプリカントたちは人造人間であるということで危険な労働に従事させられていますが、これが人間だとすると奴隷のようなものです。

シャトルを強奪したレプリカントたちですが、地球に帰還した目的は少しでも長生きするためです。目的が死への恐怖というのもまた人間(生物)っぽいですよね。

 

1985年の映画ですがその時点でこのテーマを掲げたのがブレードランナーがSF映画の名作と呼ばれる所以なのだと感じました。

 

また、主人公のデッカードですが、レプリカントのレイチェルに恋をしてしまいます。レイチェルに「愛している」や「抱いて」と言わせ、最後にはなんと逃避行に及びます。人工知能が進化するとそれに恋する人々も出てくるかもしれませんね。

ちなみにそんな人工知能との恋愛をテーマに描かれた『her/世界でひとつの彼女』という映画があるので気になる方は一度見てみてください。

 

 

デッカードはレプリカントなのか?

 

様々なサイトやブログでも書かれていますが、僕もデッカード=レプリカント説に賛成です。理由はデッカードが見たユニコーンの夢とガフが折ったユニコーンの折り紙です。

 レプリカントは4年という短い寿命と労働力という観点から成人した状態で作られます。そのため、通常の人間が成人するまでに要する20年余りの記憶がありません。しかし、人間は記憶や思い出が幾重にも積み重なってできるものです。そのためレプリカントたちは人間らしさをもたせるために人工の記憶を移植されます。

夢というのは記憶の再生という側面があります。そのため、ユニコーンの夢はデッカードが過去に移植された記憶の一部と考えることができます。そのように仮定するとガフがユニコーンの折り紙を折ったことは不思議でなくなります。ガフはデッカードがレプリカントということを知っていた。だから移植された記憶も知っている。したがって、夢に出てきたユニコーンの折り紙を折ることができた。

いろんな考察があると思いますが、僕はこの説を推しています。『ブレードランナー』は見た人の数だけ考察の数も出てくる、いろいろな解釈ができる映画だと思います。「自分の意見が絶対正しい!」と思わず、「そういう考え方もできるのか~」ととらえてこそ、『ブレードランナー』を真に楽しめるのだと思います。

 

 

2019年の世界について

 

2019年の世界ですが、未来都市のイメージとして、本作では超高層ビル群に日本や中国といった様々な文化のものが入り混じって描かれています。これは、国という枠組みがなくなったことを暗示しているのだと思われます。

ちなみに、僕が大好きなアニメである『攻殻機動隊シリーズ』でも未来都市として同じような街並みが描かれています。これは監督である押井守氏が作品の作成中にブレードランナーを見てその衝撃から抜け出せなかったからだといわれています。

 

↓漢字のネオンが高層ビル群の中で光る町並みはまさにブレードランナー

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まとめ

 

テーマに考えさせられ映像に酔いしれ、さすがSF映画の傑作と呼ばれるだけはあるなと思いました。

10月27日に公開される『ブレードランナー2049』ではブレードランナーの30年後が描かれるそうです。レイチェルと逃避行に及んだデッカードが命を懸けて守った『秘密』や人間とレプリカントの境界について描かれるみたいなので、何としても見に行きたいと思います!

 

 

予告編とかいろいろ

 

・『ブレードランナー ファイナル・カット』予告編

 

・『ブレードランナー2049』予告編